東大医学系研究科。首席さんと次席さんの戯言。

理系大学院に進学を考える人に有益な情報をどしどし発信します

はじめての過去問分析。

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こんばんは!首席さんです!

 

まずはじめに。

おかげさまで!皆さまからのアクセス数が!500を突破しました!!

私たちのブログを読んでくださって、本当にありがとうございます!(^^)

 

まだまだ始まったばかりのブログですが、

これからどんどんお役に立つ情報を発信していきますので、

ぜひ楽しみにしてくださいね!

 

さて、9月も終盤を迎え、少しずつ秋意が深まってきましたね。

急に寒くなる日もあると思いますが、受験は身体が資本です。

そんなときは温かい飲み物を飲んだりして、体調には気をつけてくださいね。

 

それでは本日も、どうぞ最後までお付き合いくださいませ!

 

 

はじめての過去問分析。

 

さて、今回のテーマは「はじめての過去問分析」。

現在、9月も終わりを迎えようとしていますが、

来年大学院を受験しようと考えている皆さん、

そろそろ試験対策を始めたくなる時期ですよね。

皆さんそれぞれの現時点での実力は様々だと思いますが、

今から適切な対策を始めれば、多くの方は問題なく合格できると、私は思っています。

だからこそ、まずはこれから向き合う相手を知らなければいけませんね。

言うなれば、その初顔合わせこそ、「はじめての過去問分析」です。

相手を知って、自分に足りないものは何かを知る。

まずはそこから始めましょう。

それでは、「はじめての過去問分析」の手筈、今からご紹介していきます!

 

過去問を入手する。


さて、早速過去問を見てみよう!

……あれ、でもどこで入手すればいいんだろう?

そう思った皆さん!安心して下さい、今からお教えしますよ!(笑)

過去問入手方法は各大学院により異なりますが、大きく分けて3通りあります。

 

①大学院HPに公開されている過去問のファイルをダウンロード(ex. 東大新領域)

②大学院に直接行って過去問の冊子を購入する(ex. 東大医学系)

③大学院に直接行ってコピーする(ex. 東京医科歯科大学大学院)

 

私が実際に入手した経験に基づいた印象だと、

東大大学院は全般的に①か②の場合が多いです。

一方で他の大学院に関しては、基本的に③の場合が多いと考えていいと思います。

 

今回ははじめての分析ということなので、

基本的には1,2年分、かなり志望を固めている場合は3~5年分

入手してみるのがいいと思います。

 

また、この後の説明では募集要項も登場しますが、

過去の募集要項も同様の方法で入手可能です。

詳しくは、各大学院のホームページを確認しましょう。

 

出題科目を知る。

 

過去問を入手してみたら、実際に内容を見てみましょう。

分析するべきポイントを挙げていきますね。

 

①独自の英語試験があるか(TOEIC, TOEFLではない)

 近年の大学院入試では、TOEICTOEFL等の資格試験のスコアを英語の成績として採

 用する傾向が強くなっています。一方で、独自に作成した英語試験を採用する大学院

 も依然として存在します。私が受験した大学院の中では、東大医学系研究科、東京医

 科歯科大学大学院が、独自の英語試験を採用しており、医学系の研究科ではこの傾向

 が強いという印象があります。独自の英語試験を採用している場合、資格試験対策と

 は別に、対策を講じる必要がありますので、計画を立てる前に確認しておきましょ

 う。

 

 また、TOEICTOEFL等の資格試験を採用する場合も、

 (1) 公開テスト(TOEIC公開テスト、TOEFL iBT等)のスコアシートを送付する

 (2) 試験当日に会場で、団体テスト(TOEFL-ITP等)を受験する

 という2通りがあります。

 

 (1)の場合、受験時期に注意が必要です。

 まず、募集要項で「何年以内に受験したスコアが採用されるのか」

 を確認しましょう。その期限内に受験する必要があります。

 一方で、特にTOEFL iBTの場合、

 大学院へのスコア原本は米国機関から送付される形となっていて、

 受験から大学院へのスコア到着まで最低6週間を見込む必要があります。

 さらに、TOEFL iBTは1回の受験料が$230とかなりの高額なので、

 何度も挑戦できる試験とは言い難いのです。

 スコア提出期限から逆算して、目標スコアを達成するために計画を立てましょう。

 

 (2)の場合、TOEFL-ITPの対策を行う必要があります。

 TOEFL iBTとは異なる点も多々あるため、

 書店等でTOEFL-ITP専門の対策本を購入して対策を行いましょう。

 ただし、対策の開始時期については、

 皆さんの英語の実力に応じて判断していいと思います。

 

 ※参考記事: 
www.successstorytodai.com

 

②一般教養の理系科目があるか(専門以外の科目)

 私が受験した限りでは、多くの大学院では専門科目のみで対応できました。

 一方で、東大農学生命研究科では、専門科目に加えて一般教育科目が出題され、

 生命医科学を専門とする私ですが、理論化学や無機化学も選択する事が必要でした。

 このような場合、例え専門でなくとも点数を取らなければなりません。

 直前になって対策が間に合わない!ということにならないように、

 必須科目のなかに苦手科目がないか、確認しておきましょう。

③専門科目はどの程度自分に馴染みがあるか

 これは、次席さんのように、大学での専門分野と大学院での志望分野が大きく異なる

 場合、特に確認が必要になります。例えば、東大医学系では専門科目は一分野を選択

 すればよいため、その分野を集中的に勉強すればよいですが、東大新領域では専門科

 目で複数分野(分子生物学、生化学、免疫学等)から出題されるため、生命科学系の

 学科出身でない受験生の場合、より多くの対策が必要となります。

④小論文はあるか

  大学院入試では、小論文を課す大学院はあまり多くありません。

  私の場合も、東大医学系の一校のみでした。

  もしある場合は、過去問を見て出題傾向を確認すれば問題ないでしょう。

 

出題傾向を知る。

 

出題科目がわかったら、各問題に注目です。

ここで調べるべきポイントは、主に以下の3点です。

 

①英語で出題される長文の内容はどの程度専門分野と関係があるか

 独自の英語試験を課す大学院の場合、専門分野の論文から出題する場合と、

 専門分野以外の記事等から出題する場合があります。

 特に、専門分野の論文から出題される場合は、日頃から三大誌のHP等で

 様々な分野の論文に触れておくといいと思います。


一般教養科目はどの程度のレベルか

 一言で一般教養科目と言っても、そのレベルは、

 大学受験レベルから大学の教養レベルまで、実に様々です。

 大学受験レベルの場合、大学の教科書を復習するより、却って大学受験の参考書を

 復習する方が対策になったりします。


③専門科目ではどの項目が多く出題されているか

  やはり腰を据えた勉強が一番求められるのは、専門科目だと思います。

  一方で、大学院毎の傾向が一番顕著に出やすいのも、専門科目なんです。

  まずは、出題傾向を把握するために、実際に教科書や参考書を一冊用意してみて、

  出題項目の該当ページに付箋を貼ってみましょう。

  この学校は、「遺伝子発現機構がよく出るんだな~」「シグナル伝達が大好き

  なんだ!(うれしいなぁ)」「最近幹細胞の出題が増えている気がする」

  というように、傾向が見えてきますよ。

 

※参考記事:

www.successstorytodai.com

 

解答時間を知る。

 

出題傾向が分かったら、最後は解答時間を確認しましょう。

これは過去問の表紙に記載されている場合もありますし、

過去の募集要項を参考に知ることもできます。

目安ですが、私の経験上だと、1科目60分というケースが圧倒的に多かったです。

どんなに内容が分かっても、時間内に答案を完成できなければ、点数がつきません。

この内容を、このくらいの時間で仕上げる必要があるんだ、

とゴールが見えてくれば、あとは逆算して計画を立てるのみです!

 

いざ、対策!

 

いかがでしたか?

これではじめての過去問分析はばっちりです!

過去問を通じて相手を知ることができたら、次は戦略を立てる時です。

今回の分析を基にして、自分に必要な対策を見極め、

いつからどんな勉強を始めればよいか計画を立てましょう!

ここで、計画を立てる上で意識して頂きたいことが何点かあるのですが、

それについては、今回は長くなってしまうので(笑)、改めてご紹介していきますね!

 

さて、今回の記事では、各科目について分析を紹介しましたが、

特に早めに対策を始めた方が良い科目は、ずばり、『英語』です。 

そこで、次回は、

大学院受験における英語の対策法

について、次席さんが紹介してくれます!

ぜひ楽しみにしていてくださいね!

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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