東大医学系研究科。首席さんと次席さんの戯言。

理系大学院に進学を考える人に有益な情報をどしどし発信します

大学院の説明会を上手く活用しよう!☆Part.1☆~東大医学系研究科編~

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こんばんは!首席さんです!
11月を迎え、気が付けば今年も残すところあと2ヶ月。
…なんですね!え!!(筆者、まさに今気付き、驚く)
時間が経つのって本当にあっという間なんですね(笑)
 
研究室配属に、院試に、そして今は、ブログと卒業研究。
年明けの頃なんて、学部の研究室も決まっておらず、院試のイメージさえも湧かず。
ましてや、次席さんと出会ってブログを始めるなんて想像もできませんでした。
(いや、さすがに予知できませんよね笑笑)
 
だからこそ人生って面白いなって思うんですけれども(*^^*)
そして新しいことにたくさん挑戦したからこそ、今年というこの年は、
自分自身の何かが変わった、人生にとって大きな分岐点となる一年だった
と感じています。
 
そう、大学院入試って、いろんな形はあれど、人生が変わるんです。
逆に言えば、ここで人生を変えたいと思う人にとっては「チャンス」なんです。
 
そんな人生における大切な局面、次のステップに歩を進める場所は何処にするか、しっかりと吟味したいですよね。
 
そこで今回は、気になる大学院がどんなところなのか知ることができる絶好の機会、「入試説明会」に焦点を当てたいと思います!!
 
入試説明会なんて、ただ座って聞いていればいいと思っていませんか?
はっきり言います。それは実にもったいない!!
 
多くの大学院では、ガイダンスで説明を受けるだけでなく、一度に幾つもの研究室の見学をする事ができたり、様々な先生方と直接お話しする事ができる機会があるんです。
 
ひょっとしたら、ともに切磋琢磨して院試を乗り越える仲間が現れるかもしれません、そう、私達みたいにね。(笑)
 
せっかくの機会を有意義なものとするために、この記事を読んで、入試説明会がどんなものなのかを少しでも感じて、実際の説明会では大きな収穫を得てくださいね!!
 
 

1.入試説明会の大きな流れ

一言で大学院説明会といっても、もちろんその内容は研究科により異なりますが、多くの大学院では、以下のような流れで説明会を行います。

☆FLOW☆   

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ここで、大きな流れを説明しましたが、まだ具体的なイメージが湧かないと思います。


そこで、私自身がこれまでいくつもの説明会に足を運んだ経験を生かして、具体的な経験談をご紹介していきたいと思います!!


まず一例目として紹介するのは、東大医学系研究科の説明会です!

 

2.実際の説明会はどんな感じ?(東大医学系研究科の場合)

私が受験した年、説明会があったのは、5月20日でした。


ちなみにこの日、本郷キャンパスでは五月祭が行われていて、私が毎週見ている日本テレビの某番組のロケ隊が来ていた、というのは後から知った話で。(見たかったなぁ笑)


そんな五月祭に沸くキャンパス内を通り抜け、一際高い医学部教育研究棟へと足を運び、エレベーターで13階へ。到着したら案内のあった大きなセミナー室に入ると、既にそれなりの人が。色んな人がいるなぁ、なんて思ってるうちに、説明会がスタート。


ここで、説明会の大きな流れは、以下の通り。

【東大医学系研究科の説明会の流れ】

①研究科全体・入試に関する説明
②各専攻に関する説明
③質問コーナー
④研究室見学


ちなみに、入学ガイダンスの案内は、医科学専攻HPに毎年掲載されますよ。
(参考:入学ガイダンスの案内:東京大学大学院医学系研究科 医科学専攻 H30年度)

 

① 研究科全体・入試に関する説明 & ② 各専攻に関する説明

最初に、東大医学系研究科全体の紹介、入試情報の案内があり、その後、各専攻から一人ずつ、代表の先生から専攻についての説明がありました。

 

ここで、東大医学系研究科の専攻について、簡単に説明を。

東大大学院医学系研究科は、

2年制の「医科学修士課程」と 4年制の「医学博士課程

からなります。


元々は、博士課程のみが存在し、6年制の学部(医歯薬獣等)の卒業生や、その他の修士課程卒業生が入学していました。しかし、他分野出身の研究者が、近年医学研究において重要な役割を担うようになっている事を受け、他分野の学部出身者が医学を学ぶ場として、医科学修士課程が設置されました。この修士課程の学生を受け入れる研究室は、基本的に博士課程に存在する6専攻のいずれかに属する形となっています。

 

さて、話を戻しましょう。


各専攻についての説明では、最初から気になっている分野以外の専攻についても、お話をしっかり聞くようにしましょう。思わぬ所で自分に合った研究室が見つかる場合も。実際に、私はここで、来年からお世話になる教授と初めてお目にかかる事となります。


私はがん研究に携わりたいという希望があり、その教授の研究室は、がん研究に特化した研究室ではなかったので、お話を聞くまでは候補に入れていませんでした。しかし、説明会で初めて教授の研究紹介のお話を拝聴した時、すごくお話に引き込まれたんです。会場にいた他の先生方からもどっと笑いが起きるような、ユーモアあふれるお話で研究を紹介して下さいました。私自身、何かと面白い事をしていないといられない性格なので(笑)、僭越ながらこの教授とはお話が合いそうだなって思ったんです。この時点で研究内容についてはまだ詳しくわかりませんでしたが、直感で「この先生面白そう、研究室行ってみたいな」と思ったのを覚えています。

 

③ 質問コーナー 

一通り説明が終わると、質問コーナーへ。
研究科全体や入試に関する疑問点は、ここで一気に解決してしまいましょう!
そのためにも、説明会に行く前に疑問点を洗い出しておくことが重要です。
私の記憶の範囲ですが、以下のような質問が出ていました。 

【実際に出た質問一覧】

修士課程卒業後に就職する人の割合はどのくらいか
 →4~5割
・企業等で働きながら博士課程に進学することは可能か
 →不可能ではないが現実的には難しいと思う(実例はほとんどいない)
・出願の際の希望指導教員の署名の有無は合否に影響するか
 (この点については、詳しく別記事で説明します)
・合格点は何割くらいか
 →例年は5割5分~6割程度

 

④ 研究室見学 

質問コーナーが終わったら、午前の部は終了。
この後は、自由なタイミングでご飯を食べて、17時まで研究室見学ができます。

ここで一つ、疑問が出てくるかもしれません。

「アポ取りはいつすればいいの?」

実はこの研究科の見学、ちょっと変わっていまして、説明会当日に配られる資料に記載された電話番号に当日連絡して「今から行ってみてもいいですか?」と突撃訪問をすることができるんです。


実は、私はこの制度に救われました。


というのも、元々行きたかった研究室が教授が定年になられるとの事で修士は受け入れないと言われてしまい、泣き寝入りするところだったんです。


そこで、先ほど言った面白そうな先生に電話をかけてみたら、今すぐ来て頂ければ大丈夫ですよ、とお昼の貴重なお時間に急遽対応して下さった、というわけです。


いや、本当に救われました…(;ω;)


さて、研究室のある建物に到着すると、博士の学生さんがお迎えに来て下さって、研究室まで案内して下さいました。そこでまず、教授にご挨拶をして、早速に各部屋を案内して頂きました。ここでは研究環境を中心としたご説明を頂き、偶々いらっしゃった他の博士の学生さんからも少しお話をお聞きすることができました。


一通りご説明頂いた後、教授の居室に戻り、研究内容等、研究室に関する説明を頂くと同時に、改めてこの研究室に興味を持った経緯や、私自身の研究の状況、進路の希望や、将来的にやりたい研究等、様々な事をご質問頂きました。
1時間程度でしたが、1対1で様々なお話をする事ができ、些細な疑問点までかなり解消され、改めてやはりこの研究室が合っているという確信に至りました。


その後、私は既に東大医学系研究科に進学している博士の先輩とお昼ご飯を食べる約束をしていたので、ご飯を食べてからその後に先輩の研究室も見学させて頂き、一日を終えました。


このように、東大医学系研究科の説明会では、

「まだ志望研究室を絞ることができない、そもそも研究科自体をあまり知らない」

という状態で行っても、自分に合う研究室を見つけられる可能性が十分にあります!!


ただ、確実に色々な研究室を見ておきたいという方は、予めアポを取っておいた方が確実に見学できるかもしれません!!

 

☆今日のポイント☆
①ガイダンスでの研究室紹介では、気になる専攻以外もとりあえず聞いてみる
②説明会で解決したい疑問点を予め洗い出しておく
③説明会後の研究室見学はその場で行きたい研究室が決められる

 

あとがき

今回は、なんとなくのノリで行ってしまいがちな「入試説明会」を上手く活用するためのヒントを、東大医学系研究科の例とともにご紹介しました!

 

皆さんが実際に説明会に行く上で、知りたい事を頭に浮かべてから行く、つまり

目的意識」を持って説明会に行けるかどうか

によって、得られるものは大きく変わってくると思います。

 

ぜひ、今回の記事を参考にして、実際の入試説明会を有意義なものにしてくださいね!

 

また、今回は東大医学系研究科の例のみをご紹介しましたが、今後私が実際に行った他研究科の説明会についても紹介していきますので、プロフィールにある私の合格校を参考にして頂いて、気になる大学院がありましたら、ぜひ今後の記事をチェックしてみてくださいね!!

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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